もしもスイングトレードで勝てずに悩んでいるけれど、何が原因なのかわからないという人は日記を取る事が最強におすすめです。
日記と言っても毎日何時間も掛けて、書く必要はないです。日々の取り組みとしてはスイングトレード時のエントリータイミング・根拠等を箇条書きで残しておくだけで十分です。振り返りは週末や月末にまとまった時間を確保して行います。
特に最近はYoutubeやSNSでも色々なトレーダーの方が情報発信しているので、あれもこれもと気になり多方面から情報収集されている方も多いと思います。みんな説明も上手なのでわかりやすかったり、新鮮に聞こえますよね。
それに比べてスイングトレード日記を取る、自分で振り返るというのは地味だし、めんどくさい作業に感じるかもしれません。しかし、スイングトレードで勝てないなら日記を取り、自分独自のデータを蓄積し、さらにそのデータを元に自分でトレード手法を構築することしか勝ちへの道はないと思っています。
勝てるトレーダーはみんな日記を取っています。日記を取る理由は自分のトレードの癖や傾向を客観的に見る材料になるからです。
自分自身を客観的に分析する目が養われている人は、当然相場も客観的にみることができるから適切なトレード判断を続けられるのだと思います。
今回はそんな勝てるトレーダー必須のスイングトレード日記の重要性について共有します。
- スイングトレードの勉強しているが勝てない方
- 事前のトレード計画通りに勝てず、悩んでいる方
- スイングトレードで勝てない原因がわからない方
- トレードの初心者・中級者の方
スイングトレードで勝てない人の傾向は?
まずスイングトレードで勝てていない人の傾向として、値動きに反応させられてなんとなくトレードを繰り返す人がほとんどだと思います。僕も意識して気を付けていますが、勝てない人はエントリーポイントに一貫性がないです。例えば、半年や1年間の売買履歴を見た時にエントリーポイントの基準がバラバラというパターンです。
必死で勉強しているのに勝てない人は一貫性のないトレードを続ける傾向があります。熱心に勉強しており、色々なパターンを知っているゆえに、チャンスっぽい場面を見つけてしまう傾向です。確かにすべての値動きを制することができれば一番儲かるし気持ちいいのですが、これは天才トレーダーでないと難しいです。
できる限り得意なパターンは絞りましょう。中途半端にいろいろ学ぶのではなくて、一つのパターンを深く理解する考え方の方がトレードは利益につながります。自分のチャートを見る目を固定化し定点観測をすることで、相場の仔細な変化に気づくことができると思います。
手法やパターンを絞るということに対して、マイナスのイメージを持つ人は多いようです。僕も、どうしてもトレードしていないとチャンスを逃しているという気分になりがちでした。
しかし、トレードで勝ち続ける人はそれぞれ専門性を持っています。
トレンド相場に特化するのか、
ボックス相場に特化するのか、
暴落相場に特化するのか、、、
得意なパターンを作る、パターンを自分自身に合う手法へ調整していくために日記は最高のツールだと考えています。
スイングトレード日記で自分独自のトレードデータを取る
僕自身も日記を取ることで、自分独自のトレードデータを収集することを意識して日々のトレード改善に活かしています。自分独自ということがポイントです。
スイングトレードに限らず、投資手法についてはある程度固定化できます。あるトレーダーしか知らないような秘密の手法はないです。しかし、実際の相場の感じ方、要するに利益に対する興奮度合や損失に対する恐怖感は人それぞれ感じ方が異なります。他人の感覚ではなく、自分の感覚から得られる情報で分析しないと本番のトレードは改善することができません。
その理由は自分が他人と全く同じ感性ではない可能性が高いからです。トレーダーはメンタル次第でルールよりも早く利食いしたり、損切を遅らせたりしてしまう可能性があります。自分がどんな時にメンタルが動かされてしまいやすいか、把握できていることが大事です。そうでないと対策を考えられません。
本番でトレードするのは自分自身です。
例えば、僕の場合は本番に時間をかけないゆったりとしたスイングトレードを目指しています。日中まで相場に張り付いて見たくないからです。エントリーは日足レベルでやりますので、日々のザラ場の動きは気にする必要はないです。
しかし、日記を取り自分のトレードを振り返っていると、
ザラ場の細かい値動きや含み益・含み損に一喜一憂し、本来のルールを破ってしまっていたり、
NYダウやNASDAQを見たり・ニュースを見たり、
メンタル的にぶれていることに気づくことがあります。
そして、これを改善しよう!と心に決めても少し経つとまた同じことをしたりします。。しかし、その事実を言語化して認識しておくことで、自分にはそんな要素があると認識することができます。
繰り返し、同じミスを繰り返すのであれば、同じミスを繰り返したら翌日は相場を見ないなどの自分ルールを作ることも有効です。トレード好きの方ならルールを守って、翌日も相場を続けたくなりますよね。こういったことは同じミスを繰り返させないための工夫です。
【日記の効果】自分の現状を知ることができる
自分のスイングトレードを改善するために現状がどうなっているのか、正確に把握する必要があります。現状を知る事で初めて改善するためにはどうするかを考えることができます。
失敗している時の傾向や自身の体調・心の変化も把握しておく必要があると思います。失敗トレードの傾向を分析し、把握できているとどんな改善策が出てくるでしょうか。
例えば、例として過去に僕が取っていた日記の例からの分析を共有すると、
損切が続くと、次に利益が出た時に早すぎる利食いにつながっているな
【反省点】トレードは全体の損益で考える、1トレードで勝つことに意味はない。
勝っていても負けていてもルール通りのポイントで決済をすること。そのポイントの修正は日々の練習で行うこと。実践トレードには持ち込まない。
監視リストをみてトレードできる銘柄がない時に、条件下げてポジション持ってしまっている
【反省点】だから、しょうもないミスをして利益が積みあがらない。そして少しづつ自分のトレードスタイルを崩す。
不安を抱えながらエントリーすると、翌日無駄にザラ場を見たりしてしまう。調子が悪い時ほど、「いい感じ」レベルじゃなくて、「ベスト!」だと思える状況まで待つこと!
ベストだと思えるポジションで持てれば、ザラ場の動きは気にならないし、後は相場に任せるという気持ちになれる。ポジションを持ちたいだけの欲望に勝ち、自分をコントロールできなければ、ずっと勝てないトレードを続けることになるぞ。
この後の流れは上昇局面だとイメージは持てているけど、いつも振り落としの陰線で恐怖を感じたり、切ってしまって、その後監視してないことが多いな
【反省点】確定的な足が出るまではストレスが掛からないレベルのロットに押さえよう。
振り落としの陰線からのV字リカバリーが出るまでは、本玉を入れないようにしよう。もし振り落とされて切ってしまった後も、2週間は必ず観察しよう。
月利目標に対して計画通りに行かなければ、焦ってロットを上げてしまっているな
【反省点】お前の計画もプライドもトレード利益には全く関係ない。
どんな状況でも資金管理のルールは絶対に破らないようにしよう。月利目標よりも、自分が定義した正しいトレードをすることを意識しよう。目先の結果に振り回されるな。
こんなことを一つ一つ積み重ねて、トレード時に起こりやすい自分の感情的な行動によるリスクも認識し消していきます。
こういった細部の心の動きも含め、人の理論を机上で学ぶだけで身につくでしょうか?
やはりぼくは、トレードは自分の経験も含めて、積み重ねていかなければ勝てないと思っています。トレード日記がその取り組みをサポートしてくれると思っています。僕自身もずっと続けていこうと思います。
【継続が大事】常に現状を改善する、自分を鍛えるために日記を取る
これをやっていても、それでも同じミスを何度か繰り返すと思います。正直一回の振り返りで改善されるとは思いません。一回でできる人は天才なんです、すごすぎますw
天才はイメージする力がすごいのだと思います。一度のミスからやってはいけないことを明確に理解し、二度同じヘマはしない。
僕ら一般的な凡人トレーダーにはなかなかたどりつけない部分かもしれません。
でも、一般的な僕たちでも、何度も同じ失敗を繰り返していることを可視化して認識しておくと、さすがにやり方がおかしいことに気づくことができます。スイングトレード日記を継続してデータを取り、自分のトレード傾向にさえ気づければ、改善するきっかけをつかめると思いませんか。
日記には自分のスイングトレードを勝ちに結び付ける要素が詰まっています。人それぞれ良い・悪い癖もあるはずです。もし、すでに計画通り勝てているトレードがあるなら、その場面しかやらないようにコントロールしていけばいいと思います。
自分でコントロールできないことを排除して、コントロールできることに集中する癖をつけましょう。勝てるところを集中的に狙い、不安定なところを避けていきます。日記の取り組みはそれをサポートしてくれます。
僕も感情に揺さぶられやすいので、日々の日記で独自のトレードデータを毎日取り、毎週末に振り返っています。自分を客観視できるよう努力しています。
【参考】スイングトレード日記の取り方
継続して自分のトレードデータを残すことの方が大事なので、負担にならない程度にサッとメモを取れるレベルでいいと思います。参考までに例えば僕は4月のトレード日記だとExcelでこんなことを書いてますね。
■スイングトレード日記の参考例
日記として残しておきたいのは下記の要素です。
- トレード銘柄
- 売買のポジション
- 売買日付
- 損益
- エントリー理由
- 反省点
- 次に生かすにはどうするか
特に売買日付、エントリー理由、損益、反省点あたりは必須です。
ざっくりとその時期の相場環境もメモっておいてもいいかもしれません。上昇相場なのか、下落相場なのか、ボックス相場なのかとかです。自分手法の手法がどの相場に一番合っているのかも見えてくるはずです。
具体的にチャート画像にも売買ポイントを書き込んでおいて、パワポなどで時系列で残しておくことも、復習しやすいためおすすめです。というか必須ですね。
自分ルール通りにトレードをしてきたのかが一目でわかります。
併せて、僕はもう少しラフな感じで自分の心の状況もメモしています。
早く利益を出したくなっているなとか、仕事で疲れてイライラしているなとか、しょうもないことも含めてその日の自分の状態を手帳にメモしています。
ただの日記ですが、自分の状態をわかっていれば、いざルール破りの気持ちに流されかけた時に止めやすくなります。客観視するために、その日の心を整理するために取り組んでいます。
まとめ
スイングトレードに頑張って取り組んでいて、納得いく結果が出ない人は日記を取りましょう。記録を取る事自体は毎日数分で済みます。トレードしなかった日は取らなくてもいいレベルです。
継続して自分独自のデータを収集しておき、分析をする材料を手元に残しておきましょう。調子が悪い時に振り返り、改善することができます。
よくある間違いはこのパターンはどうトレードしたらいいですか?と一般的なデータを欲しがることです。
きれいな教科書通りのデータを自分に当てはめようとしても、本人がどう感じるかはわかりません。トレードは実際に実践するのは本人ですから、自分が実践した時のデータこそが本来は重要です。
他人の研究しつくしたデータだけをいくら集めても意味がないです。
それでは勝てないことをあまり表で言わないから、困っている人がたくさんいるんです。
僕も一時期この罠にかかりました。いろんな有名トレーダーの手法を研究して、動画を見て、勉強をした気持ちで満たされていました。ただ、満足していただけで、利益は積みあがらなかった。。
もちろんスタートアップに知識は重要です。先人たちが編み出した手法を始めから知っておくことで、自分が手法を考える時間を短縮できます。
でもそのトレーダーたちと自分では生活スタイルも感性も異なります。いくら手法を参考にして勉強をしても、最終的には自らが実践を通した時にどんな反応を起こすのかを知っておくことも大切です。
自分で改善する癖をつけないと、自分一人で勝てるようにはなりません。博識になる事と自分を改善していくことは全く別物としてとらえていきましょう。
だから自分を改善していくためには日記を通して、自分自身を振り返ることがおすすめだと思っています。
トレードは知識を勉強することも大事ですが、もう一歩踏み込んで、実践して学んだ手法をより自分に合うように改善することを目指していきましょう。