こんにちは、ロットです!
今回は月足をベースにしたトレードの重要性について解説していきます。
早速ですが、皆様はトレードを実戦されていて、こんなお悩みはないでしょうか。
- ポジポジ病が治らない。
- 一生懸命トレード練習をしても勝てない
- 損失が大きく利益が残らない。
- たった一つのポジションで大損し、収支がマイナスになる。
こういった課題を持つ方々はおそらく短期トレードを極めたくて頑張っている。しかし、思うように利益が残っていないと思います。大丈夫です、僕もありました。思い出しながら書いています。
短期トレードだから日足、長くて週足までを参考にトレードしていませんか?確かに日足・週足を活用した上手なトレーダーがいることは知っています。
でも、僕は日足・週足ではうまくいきませんでした。
勝てるようになり儲かった時期も合ったのですが、リスク管理しながら利益を大きく取るということができませんでした。日足・週足でトレードしてた時はリスク回避を意識すると利益が出ない。利益を求めるとリスクが上がる。だから、しっかり勝率よく勝たないとトントンや少しマイナスになってしまう・・・ことが多かったです。
おそらくあなたが大型株で短期トレードしているなら、良くて利益は7%前後ではないでしょうか。順張りなら3-4%も出れば大きな利益だと感じていると思います。正直なところ、これではあまり利幅は大きく感じず、ロットを上げたくなりますね。
これは一番ダメなパターンです。メンタル的に考えても、ロットを大きくすると高揚感が高まってしまいます。どれだけ練習していても大きなロットを抱えていては、想定内の動きをしても冷静な判断ができません。想定内が想定内の動きじゃなくなってくる感覚です。
つまり、確実に焦りが出るのでせっかく検証や練習で身に付けたことを忘れてしまいます。そうして無駄に粘ったりして、資金を吹き飛ばしてしまうのです。
しかし、もし利益幅を10%-20%取るトレードができたらどうでしょうか?一発で細かい損失を吹き飛ばせます。大量のロットを張ることに頼る必要がなくなります。
そのために僕がおススメしたいのがトレード戦略に「月足」を活用する事です。月足手法のトレードへの使い方を覚えると、大型株であってもワントレードで10%~20%の値幅を狙えるようになります。
理由は月足を使えば大きな値幅を狙う意識が自然と身に付くからです。そうゆう場面に自然と注目するようになれます。ロットを重たくする必要が無いです。無理せず同じロットで何度もしつこく攻めることができるようになります。
これがメンタル面も含めてとても大きな改革でした。では具体的な解説に行きましょう!
月足トレードを採用した経緯
僕がなぜ月足でのトレードを実戦・推奨しているかですが、一番の理由は売買ポイントを絞り込むためです。売買の検討をして集中し始める箇所を絞り込むためでもあります。日足・週足レベルの時も自分では絞り込めているつもりでしたが、課題がありました。
日足・週足でトレードしていた時は「ココはいける!利益取れる!」と自信のある所で、損失をだすということがありました。しかし、利益を出せる事も多かったので、狙い続けてしまいます。
結果、一時連勝していてもどこかで損失にもぶち当たってしまう。しかも「いける」という自信あるから、それなりにロットを張ってしまっている。。これで逆行された時に大きな損失を出し、利益を守る事ができませんでした。
日足・週足+グランビルの法則で成功し始めて自信が付く(調子乗る)
僕は初めの頃は日足・週足をメインに使ったトレードをしていました。
当時の僕がやっていたのはグランビルの法則の考え方を基本に移動平均線の形や並びを考慮しながら、日足と週足を照らし合わせて見て、買いと空売りで攻めるという手法です。
基本的な動きはこうなっています。今回の記事ではグランビルの法則についての細かい解説は省きますが、グランビルの法則は移動平均線をベースに株価の流れを読むときにとても参考になります。
特に買い②、売り②の場面をターゲットにして、ひたすらトレードを繰り返していました。つまり、短期移動平均線が長期移動平均線を抜いた直後の上昇・下落をしとめるのが狙いです。
例えば買いであれば下記のような場面を狙いました。
<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 6857アドバンテスト>
中期移動平均(20日移動平均線)の上に来て、押し目をつくり再度上昇するところで買いを入れてます。ピンク枠内が日足と週足で期間がリンクしています。日足では株価が中期線の上、週足では5週移動平均の上に来たところを狙っているわけですね。
そして、空売りなら下記のような場面です。僕はこのような空売り場面が大好きでした。
<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 6857アドバンテスト>
悪くないです。グランビル②のイメージと併せて、移動平均線も上から長期・中期・短期の流れが完成しいわゆる下落型のパーフェクトオーダー、下がりそうです。結果2000円に向かってしっかり下落、この売り場面も僕が実際にエントリーして利益をとった場面でした。
このようにグランビルの法則(移動平均線)を中心に日足・週足を使った狙い方で、一時期は結構勝っていたのです。月100万越えを始めて達成できたのも、この手法で勝てるようになった2018年の事でした。
失敗トレードの原因がわからず、不安になっていく。
で、完全に調子に乗り始めます。毎月勝てるようになってきていた自信もあり、ドカンと張りました。そしてまだ結果も出ていないのにエントリーした瞬間から僕は利益を皮算用するようになり始めました。完全に舐めてます・・・w
そうして利益を望み、一気に勝負を仕掛ける空売りをぶち込みました。それが下記のタイミングです。
<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 6857アドバンテスト>
先ほどの空売りを入れたチャートと似ている感じです。同じように下がることを想定しました。
移動平均線も長期・中期・短期の下落の流れが完成している。しかも、週足も同じように下落のパーフェクトオーダーが完成した。これは大丈夫、いつもの下がるパターンだ。
この頃は特に連勝しており、損する事・損切パターンの時の対応意識が明らかに低くなっていました。
そして、、、
かなり下がると思い込んでいるところで下がらない・・・!
早く下がってくれ!早く俺を安心させろ!
でも、なぜか下がらない。条件は完璧なハズなのに。
既に一千万以上の空売りが入った状態で勝負している。。。
- もう危ないか?
- いや、下がるはずや。
- ここで切ってはいけないんだ。
- これまでの俺なら切っていた。でもココは耐えるんだ。
- 今、俺は怖がっているだけだ、条件は完璧にそろっているハズなんだ
- ビビっているだけで、きっと下がる!
- 信じろ!!
間違いを認めず、気付かず、根性勝負になり始めていたと思います。
そして、無事にこのワントレードで百万円以上のマイナスを叩き出しました。
このトレードで信用枠も含めてフルレバで張っていたので、-30%近くの損切りをしました。
しかし、前年度は同じ発想で勝っていたわけです。この一度目のミスでは事の重大さに気付いてませんでした。まだ、次勝てばいいと安易に考えていました。
そして、すぐに別の銘柄で自信がある所でもう一度大勝負を仕掛け、同じようなミスをしました。この時に僕はトレードに対して恐怖を覚えました。努力して練習してきたものを一撃(二撃??)で全否定された気持ちになりました。
「え、頑張って積み上げてきたものをこんなあっさりと失うんか・・・?」
「嘘やろ・・・、もしかしてまぐれだったのか?」
この時の損失のイメージが怖くて、次3回目やったらまたとんでもないことになる。でも、やりそう。。ということはわかりました。
原因がわからず、正直トレードを続けていくこと自体が不安になりました。
週足レベル以下のトレードでは何が問題だったのか。
グランビルの法則を意識した移動平均線の活用と日足・週足でやってきた事が通用する時と通用しない時がある。今までの勝ちは何だったんだ?たまたまなのかと不安が止まりません。この違いを理解できなければ、絶対にこのミスは繰り返してしまいます。
そしてこのミスは受け入れていいミスなのかどうかの判断も必要でした。しかし、わかりません。勝ってたので、正しい部分もありそうだというレベルのあいまいさです。
どうにかして解決したいと思いました。いったい何が問題なのかをさらに絞るため、もう一度冷静に考え直してみました。
僕が移動平均線の並びや形に注目したのは、相場環境を認識するためでした。ロウソク足の上下の動きに惑わされずに流れを捉えるために、移動平均線を採用しトレードに取り入れました。グランビルの法則を活用していたのも、移動平均線の重要テクニックだと思っていたからです。
そして週足に注目したことは、日足よりも上位の足なので、より大局的な視点から株価を読むことができると考えました。週足の目線を採用した時あたりから僕のトレード成績は向上し始め、一度は結果が出たわけです。月間・年間を通して勝てるようにもなりました。
では、さらに正確に大きな流れを正確に捉えられるようになるには、週足より上位の月足を見るべきなのか?と考えました。その時に、過去に勉強した情報として頭に残っていた「環境認識はトレード足の2段階上位足で行え」というワードを思い出しました。
確かSNSの投稿だったと思います。その投稿を見た時は流石に短期売買中心のスイングトレードには月足はいらないかと思ってました。僕は日足でトレードをするので、長くて1‐2週間しか保有することはありませんでしたので、月足は使う必要がないと考えていました。
しかし、行き詰っていた僕は月足を使って、現状のトレードを改善できる可能性はないか調べていきました。
課題点はボックス相場の認識だった。
月足と週足・日足を何度も確認を繰り返していて、気付いたことがありました。それは週足・日足でミスしている所はほとんど底値で空売りして、高値で買いを入れているということであります。
お前アホちゃうかwと思いますよね。でも正直な話、僕はこれを真剣にやってました。しかも危険なことに気づいていない(;´・ω・)
日足・週足に着目していた時は移動平均線の並びや形に気を取られ、要はボックス相場の最中であるということに気付いてませんでした。だからたびたび高値買い・底値売りを掴んでいたわけです。
ボックス相場なのに移動平均線の並びを見て、上昇だ下落だと方針を決めていました。とても恥ずかしながら、よくそれで勝ってたなお前・・・と思います。
ボックス相場では上限・下限ラインが圧倒的に強いです。ボックスだから当たり前です。しかし、日足・週足で見ると上限下限の重要性、つまり過去の高値安値の重要性に気付きにくい。上昇の場合も下落の場合も、同じ視点で捉えてしまうことが課題でした。
これを月足で対応することで「反応したくない所に反応しなくて済む」ようになりました。より安全に利益を狙うことができ、いわゆるポジポジ病に繋がるきっかけも減らすことができました。
一方で、月足トレードでも具体的にエントリーする場所は、最終的には日足・週足とほぼ同じです。ただし、アプローチを月足からに切り替えることで、より自分にとって危険な場所を回避し、絞り込んだ形で銘柄選定に入ることができるようになりました。
では月足手法では具体的にどう変わるか。
<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 6857アドバンテスト>
上記、先ほどから紹介している6857アドバンテストの月足チャートです。ボックスを形成している所に印をしてみました。天井と考えられる所を青、底と考えられるとこを赤で表現しています。印をつけた所を見ると、月足ベースで横並びし始めると、その後は転換点になっている事がわかります。
〇天井の場合は上昇→横ばい→下落
〇底の場合は下落→横ばい→上昇
という動きをたどっています。月足で見ると流れをとらえやすく、今ボックスかどうかを判定しやすいです。ボックスであれば、単純に月足が横並び始めるからです。
右側のピンクボックスの所が先ほど僕が空売りで上に持っていかれたシーンの月足です。完全にボックスになっていますよね。ボックス中であるのにボックスの下限で売りを仕掛けてしまった事が問題でした。
目線が逆です、ボックス中なら下限で買い・上限では売りが基本的には正しいです。ボックス形成場面では上限から下がる、下限から上がるを繰り返しながら、最後放たれていくだけです。いろんな銘柄で月足チャートを観察していくと、相場はこれの繰り返しだということが本当によくわかります。
改めて月足手法での対処法を整理してみます。
1.ボックス中の対処:下限で買い、上限で売り
ボックスはトレードを避けた方がいいという教えがあります。しかし、この月足レベルのボックスは日足レベルに落とし込むとボラティリティがあります。銘柄によりますが、概ね下限から上限まで10%くらいあることが多いと思います。
ボックス中は上限まで上がって下がる、下限まで下がって上がるをしてるだけです。この動きはしっかり利用して狙うことができます。
先ほどの僕の空売りミスはこの下限で売っているということが認識できます。
<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 6857アドバンテスト>
グランビルの法則と照らし合わせると、この日足チャートでは移動平均線の形は下落っぽいですが、ココは月足チャートではボックスでありボックスの下限ラインに位置するところです。ここで売りが入ると、吹き上げられるわけです。当たり前です、大局的にはボックス局面ですから。
それなのに日足・週足と移動平均線の関係だけに注目が言っていたことが問題でした。短い時間軸の日足・週足からアプローチしてチャートを見ることにより、ボックス下限から上昇がセオリーの場面が、このまま下がる売り場面に見えてしまっていたのです。
2.ボックス最後の対処:上(or下)に放たれる
一方で、いつまでもボックスが続くわけではありません。このボックスは上限・下限どちらかをいずれ突破します。
この時の基本形な考え方は天井ボックスの場合は下がる、底ボックスの場合は上がる、です。おそらく7割くらいはそうなると思います。
月足ボックスの抜け方をもう一度見てみましょう。下記は先程のチャートです。
<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 6857アドバンテスト>
もう一度、青・赤のレンジ・ボックス部分に注目してみましょう。青の天井ボックス後は下がり、赤の底ねりボックス後は上昇しています。
紫の☆部分に注目してください。月足で4ヶ月横並び、5か月目に一気に抜けている事が確認できます。この場面の日足ではどのようになっているか下記で確認してみます。
<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 6857アドバンテスト>
ボックスから放たれるラストの大幅上昇では移動平均線や日足・週足の考え方が通用していることがわかります。最初に明示したグランビルの考え方が通用して、短期移動平均線が長期移動平均線を抜いた直後の上昇になっています。この部分は日足・週足の考え方の時から狙っていました。
それを月足から銘柄選定することでボックスを認識し、ボックスの抜けるタイミングを図りながら観察するとエントリータイミングを絞ることができます。日足・週足レベルでトレードしていた時もこの本当に暴騰する部分にだけ注力ができれば問題はなかったのです。
そのために月足から狙うことで、選定基準を変えています。ボックス中のまだ抜ける可能性の低い場面を避けるためです。月足でボックスを抜けるタイミング、そして日足・週足でも通常狙うところが重なれば、そこは一度動き出せば10%以上の値幅がでます。
月足のボックス抜けのタイミングは値幅が出るので、安全に行きたい方は日足で順張りで調整していっても取れる場面です。だから勝率は高くなくても、損切を早めに設定していても、うまく乗れれば一発でプラスに持っていくことができます。
日足・週足の時はその大幅な値動きが出る場面が特定できないので、乗れてもよく途中でビビって切ってしまいました。しかし、月足で狙っていれば大きな動きが出るところに絞って賭けられます。つまり、少し逆線がでても落ち着いて見ていられます。
それは日々の月足手法を確認し、ここがボックス抜けの勘所だとわかっているからです。
繰り返しますが、このボックス抜けの場面は日足・週足トレーダーも売買を検討する場所です。つまり多くのトレーダーの方向感の認識が一致する場所になってきます。日足・週足を見ているトレーダーに併せて、月足を見ているトレーダーも参戦してくる場所です。
だからここは通常より強いエネルギー発生します。
必然的に、お金の張り方も変わります。安全なロットを張っていれば十分利益が出ます。ロットを重ねて利益にしてやろうではなくなります。
資金管理を徹底し、しつこく転換点を狙い続け、うまく乗れた時に伸ばせばよいと考えられます。これはメンタル的にも非常に大きな違いです。
まとめ
僕の体験談を踏まえて、日足・週足でのトレードから月足手法を採用して変わった経緯です。月足から見ていくことで、日足でのエントリータイミングを絞ることができます。
月足から観察することのメリットは、
〇値動きの大きなところにフォーカスできる
〇値幅が取れるので、勝率を追わなくて済む
〇タイミングを絞れる
〇ロットを大きく張って儲けようという意識より、リスク管理を徹底してチャンスを待とうに意識が変わる。
こんな感じです。デメリットは月足手法は普段見ない方も多いと思うので、検証したり練習する事に時間がかかると思います。
週足は使わないです。エントリー足を日足にしているので、週足では日足5本分なので日数的に合わせにくいことと、週足の視点は移動平均線で十分カバーできます。
一方で月足ならば日足20本の日数があるため、その期間の間に乗っていくことができます。そして大きな株価の流れ・現在の相場環境がつかみやすいです。
月足で環境認識をして日足でエントリータイミングを図る流れです。是非、月足を活用して環境認識する癖を作ってみてください。うまくいくハズです!