【株トレード練習法】月足底ねりBoxトレードの狙い方【買いVer】

皆さんは日々株トレードに取り組んでいて、自分の納得のいく成果が出ているでしょうか。練習量は多くこなしているハズなのに成果が出ないという方もいらっしゃるかもしれません。

毎日練習して、毎日監視銘柄を入念にチェックして、本番で勝てるようになった経験もある。でも、なぜか急に負け始めてしまった。理由はわからない。そんな状態の方もいるかもしれません。

こんな時は何をすればいいのか本当にわからなくなってきますよね。なんとか現状を打開しようと高額なセミナーに参加したり、推奨銘柄をおしえてくれるというコミュニティに顔を出しているかもしれません。

僕もそんな時期がありました。でも、外部に答えを求め続けてもトレード結果は改善しません。完全無欠の手法は無いからです。

僕が収支を劇的に改善するようになったきっかけはやはり練習です。そして完璧な手法を手に入れたからではありません。リスク管理をしつつ、損切幅よりも大きく利益幅を取るという戦略を考えながら、月足を使った練習でトレード力を自分で身につけられたからです。

月足トレードをするメリットは、月足という大きな時間軸の足を活用することで、株価の流れがシンプルに読みやすい事です。だからこそ、これからわかりやすく値幅の出るところを中心に勝負を仕掛ける事ができるようになります。

これができると大きく資金を張ったロット勝負をしなくても、安全に利益を取れるようになります!ロット勝負でドカンと利益を取ると一見カッコいいのですが、危ないです。うまくいけば自己陶酔しやすいし、外せば落胆するし。。メンタル的な負荷も大きいです。

淡々とゲームのようにこなしていけば、利益になる。そんなトレードが理想です。月足トレードなら、気張らずにそういうトレードが実現できるようになると思います。

それでは今回の記事では月足トレードの底ねりのBox時の狙い方に絞り、練習方法を解説していきます。

〇株の練習方法を知りたい方

〇月足を活用した練習方法を知りたい方

〇買いのタイミングがわからない方

〇含み益が出ても、利益を伸ばせず困っている方

〇損切貧乏になりがちな方


トレード練習の必要性

トレード力を向上させるためには自分で確認するという作業が重要です。チャートを使ってトレードの練習をする癖が必須ということです。

僕が株トレードで稼いでいこうと思えるのは「株は勝てる」ということが自分で確認できているからです。チャートを使って練習していると、明らかに株価の値動きに傾向はあるということがわかります。そしてどのように狙うか、資金管理はどうするか、負けた時の対応をどうするかという戦略を事前に練習で考えておくことが大事です。

つまり勝てないということは正しく相場の傾向を認識できておらず、戦略の準備もできていないからだと言えます。厳しいですが、それでは勝てません。

相場には傾向があります。そして勝つための戦略があります。このことが練習で腑に落ちていれば自分のルールをしっかり作り、チャンスを待つことができるようになります。

大概の無駄な損失は待ちきれずに余計なエントリーをしたり、衝動的に売買するからです。練習不足だと、メンタルがブレて勝手に自滅してしまうわけです。練習をして、こうすれば大丈夫なんだというメンタルになることが大事です。


Step0.練習時の前提条件について

まず、僕が練習時にチャート表示して使っているものについて共有しておきます。

①ロウソク足

②月足

③日足

④出来高

⑤移動平均線、下記を採用

 ・5日移動平均線

 ・10日移動平均線 ※あってもなくてもOK

 ・20日移動平均線(or21日移動平均線)

 ・60日移動平均線

 ・100日移動平均線 ※あってもなくてもOK

練習時に利用しているチャートはパンローリング社のチャートギャラリーです。スタンダード版を利用してます。ツールは何でもいいんですが、過去チャートを表示できるツールは必須です。

本番では楽天のマーケットスピードを中心に使っています。


Step1.月足が底ねりBox狙いのメリットを理解する。

今回の練習方法は月足で株価の傾向を捉えてから、日足でエントリーポイントを探る形になります。月足から捉えて日足に落とし込むという視点が兼業スイングトレードを実戦する時のメンタル的な観点からも有利だと思っています。

月足からアプローチを徹底している理由はとにかく発想がシンプルになるからです。メリットは下記です。

①動きが規則的であるため値動きに合わせやすい。

②上限・下限の重要ラインが読みやすいため、判断が楽で利益が取りやすい

③底値売り・高値買いを防げる

一つづつ解説していきます。


動きが規則的であるため値動きに建玉を合わせやすい。

月足から観察を始める最大の利点です。底ねりBoxが出来上がる時はとにかく動きがわかりやすいです。

月足底ねりのBoxは月足のロウソク足を見ると陰線→陽線→陰線→陽線とうねりながら、ジグザグに動きます。

<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 3436SUMCO月足 2011/1~2020/1>

チャートは3436SUMCOの月足です。特徴的な底ねりのBoxをマークしました(画像のピンク線)

陰線→陽線を交互に繰り返していますね。月足でコマになりひげが出ているということは、日足で上下に動いたということです。つまり決められたボックス範囲で行ったり来たりを繰り返しています。

そして、最後はBoxを上に抜けています。月足5本目、7本目、8本目で抜けていることがわかります。月足が横並び初めて5本目以降つまり日足で5か月目以降は上に抜けやすいということがわかります。同時に5本目以降のBox下限からの上昇は大幅上昇につながる可能性があることがわかります。

この規則的な動きを理解できていれば、ポジションの取り方や資金配分の戦略を考えることができます。月足が5本並んだ時点で、基本戦略は買いです。底ねりをしているわけです。

しかし、日足で見ると細かい動きに目が行きがちです。勝てない人はほぼ例外なく、チャートパターンやサインでジタバタします。細かな動きに目や心を奪われあたふたするのでなく、大きなBox圏の動きとして捉えられるようにまずは月足をチェックして線を引いています。


上限・下限の重要ラインが読みやすいため、判断が楽で利益が取りやすい。

基本的にBoxの中では上限・下限の間でいったりきたりしているだけです。月足の陽線→陰線の流れに沿って日足が動いているだけです。そして、先ほど確認したように底ねりの場合は月足5本目あたりから上昇に転じたり、6か月目以降に抜け始める事が多いです。

5か月近くBoxが継続すると、長期の移動平均線の位置が下がってきます。その銘柄の参加者の買値の平均値が下がってくるからです。売り買い交錯しながら、買い手が増えてきた事を意味します。その買い手が増えてきたBox5か月目で下限のラインに近づいてきたらチャンスです。

Box下限から一気に月足陽線の流れになり、買い転換されていくケースが多いです。

<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 3436SUMCO日足 2016/2~2016/8>

※最近(2022/11/5時点)の例だと、9984ソフトバンク、4385メルカリ、4902コニカミノルタも同じように下限から上昇するパターンでした。ビットコインなどの仮想通貨もそんなチャートが多いです。


底値売り・高値買いを防げる

この発想で株価を見ると、Boxの中では基本株価はずっと上限下限で反発していることに気が付きます。そして底ねりBoxを認識した時点で基本姿勢は底値で買いの目線になるハズです。

しかし、よく聞くミスが底値圏で空売りを入れてしまうというパターンです。やってはいけない空売りは下記の画像です。

<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 3436SUMCO日足 2016/2~2016/8>

おそらく日足状態の移動平均線の並びに気が行き過ぎて、ミクロの動きをチャートパターンだけで捉えてしまっています(そしてこのBox下限の位置では、株価は下がるニュースでいっぱいになっている事も多いです。)

それを月足からアプローチし、今大きな環境は底ねりBoxなんだと認識する事で売りたくなる手を止めることができます。赤○がBox下限の始点になっています。つまり赤○の前の安値に近づいたら注意しなければなりません。空売りをいれるなら、上限から売るべきです。

そして日足にも上限・下限に線を引くことで、自然と正しい目線で株価を捉えられるように工夫しています。「今Box中である、下限である、上昇する可能性が高い」という事をはっきりと認識できます。


そして、最後ボックスを抜けるときは一度高値更新をします。これが起こると、いよいよ抜け始めるタイミングを探ります。モチロン下限からの買いを持っていれば、そのまま持っていくこともできます。※下記Boxを抜けた時のイメージです。

<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 3436SUMCO日足 2016/5~2016/11>

Step2.底ねりBox形成時のフェーズごとの特徴を理解する。

Boxはずっとレンジ内で動き続けるわけではなく、いずれどちらかに抜けます。底ねりBoxでは基本的に上に抜けるのではないかという視点で観察します。各フェーズの特徴を整理しておきましょう。

基本的にはBoxの中期~後期あたりを中心に狙います。月足Boxは5本目、つまり5か月目以降に抜けやすいと前述しました。本番では5か月目あたりからの観察が中心になります。月足でいうとロウソク足の横並び5本目からをメインで狙っていくことになります。

しかし、練習のタイミングでは月足1本目の初月から全体像を理解しておきましょう。その方が相場の流れやどのようにBoxが形成されて、最後大きく動いていくのかをより深く理解しやすいです。

今回は僕の中での底ねりBoxの定義をフェーズに分けて共有します

フェーズ① Box初期

<Box初期の基本想定>

フェーズ①は下落の底打ち月~翌月までと定義します。

基本的に底打ち月の月足は下がってきて月足陰線になっている事が多いと思います。底打ち月(1か月目)は最後の下げで深く売られていたり、1000円、500円、100円、50円などの価格の節目で止まっていたり、日柄(天井から3ヶ月・6か月・9カ月の下落後)で止まっていたりすることが多いです。

2か月目は下値を固めていたり、下値が切りあがり20日移動平均線の上に株価が出ていると思います。下値切上を狙い買うこともできますが、ここは狙わなくてもいいです。僕は練習では買いを入れてますが、本番では見てるだけ、無視です。狙いません。

<Box初期の参考チャート>

<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 3436SUMCO日足 2015/10~2016/4>

□Box初期 参考チャートのポイント
Point①:底打ち月、下値は600円で止まっています。

Point②:2か月目、下値が切りあがりました(700円)下落がひと段落したと見ます。

フェーズ② Box中期

<Box中期の基本想定>

フェーズ②は3か月目~5ヶ月目と定義します。

基本的にはBoxの上限下限が決まり始めるタイミングです。

おそらくBox3か月目から下落が始まりますが、その頂点がBoxの上限になることが多いです。下落の始まりは60日移動平均線や価格の節目、日柄3か月の上昇で止まることが多いです。この3か月目の売りは意外と取りやすかったりします。

4ヶ月目~5か月目は下落から底値を探る時です。この下げが1~2か月目で作られた安値で止まれば、いよいよBoxの可能性が確信に近づいてきます。きれいに安値や節目に並んで下限ラインを形成してくれることがベストですが、下値を切り上げることもあります。

こうなると買いの仕込みに入っても悪くないフェーズです。翌月6か月目の月初から暴騰するというシーンはよく見られます。もちろん翌月を待つ、という戦略もアリです。

注意ポイントはこのBox中期で高値買い、底値売りをしてしまうことです。Box練習に慣れてくれば、高値を抜けたとか安値を抜けたとか、移動平均線の並びがいいからとかで、無駄なエントリーをしなくなれます。

<Box中期の参考チャート>

<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 3436SUMCO日足 2016/1~2016/7>

□Box中期 参考チャートのポイント
Point①:3か月目、下値が止まりました。前回安値で止まり、ボックスの下限が決まります。この例では2か月目から下落してました。

Point②:4か月目、2か月目の上限で止まっています。Boxの想定が徐々に高まります。
Point③:5か月目、下値が止まります。もう、ここからの売りは危険。買い目線です。

フェーズ③ Box後期

<Box後期の基本想定>

フェーズ③はBox6か月目以降と定義します。

Boxを抜ける準備が整っているなら、Boxの上限高値を更新し、その押しが浅くなります。Box上限だったラインがサポートに変わる形です。

ここで売りはダメです、上に担がれる危険性があるからです。日足で売り足に見えても、いきなり吹き上げられたりしてしまいます。

ですので、基本的には買い目線一択です。陰線を見せていても、突如大陽線が出たりしますので売りは注意した方がいいです。日足のWトップくらいで売りを入れると上に持っていかれます。

ここは買いで乗れれば伸びるポイントなので、積極的に狙いましょう。

このフェーズ③までくると移動平均線の並びも完成しパーフェクトオーダーになっています。トレンド相場が始まれば、ようやく移動平均線が役に立ちます

 

<Box後期の参考チャート>

<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 3436SUMCO日足 2016/4~2016/10>

□Box後期 参考チャートのポイント
Point①:6か月目、Box6か月目の下限ラインはチャンスです。買いが入ります。(当時この場面で空売ったような記憶が( ^ω^)・・・絶対ダメ)

Point②:7か月目、Box高値を更新しました。月足が陽線でBox範囲を抜けます。いよいよBox抜けの準備です。
Point③:8か月目、Boxの上限がサポートラインに転換しています。つまりBox抜け、トレンド相場が想定できます。ここから移動平均線が使えるわけです!
Point④:9か月目、高値更新後に下げなくなり強いです。移動平均線も良い感じです。(ここは当時買いで取りました。この上昇で100万円が150万円になりましたから、よく覚えています。フルレバでね( ^ω^)・・・アホです、絶対ダメです)

Step3.底ねりBox時の買い方について検討する

基本的に底ねりBox中は下限からの反転上昇か、最後のBoxを突破する箇所を狙います。ラインで反発する事を前提に考えるので、意識されたラインに来たら集中して観察し、反転を示唆するロウソク足で仕込みます。メインは包み足を反転サインとして捉えられるパターンがやりやすいです。買い足については後程紹介します。

監視方針

日足の値動きをよく見ると各銘柄狙えるタイミングは月に1回以内、多くても2回程度です。つまり監視銘柄は増えるが、エントリーは少ない。待つ事が必要になります。

このやり方だと観察銘柄を多くもっていても困りません。目線が固定しやすく、トレード判断もシンプルなので楽だからです。

精度高くトレードしたいうちは20銘柄以内でいいです。Box間を大きく動く銘柄を選ぶのだから5~10銘柄でも十分です。


買いのロウソク足について

Boxの重要ラインに到達したら、日足を中心に確認してきます。ライン上でのロウソク足の組合せ注目して行きます。僕がよく見るロウソク足は下記です。

◎包み足

◎否定

◎下ヒゲ・コマ

◎大陽線


<包み足について>

反転足です。ライン上で出ると良いです。ポイントは月初から一気に動きやすいです。色々なチャートを見ると必ず納得できると思います。


<否定>

陰線を否定する陽線=強いと判断します。前日が陰線なのに、翌日陽線で前日の高値を鋭く抜けるくらい買われたという結果です。

僕は確実に注目します。「否定は強い」という受け取り方をします。Box下限などの条件が整っていればエントリーしてます。


<下ヒゲ・コマ>

下げ止まりや反転足を示唆するロウソク足です。ヒゲで買えるようになると仕込む感覚が身に付きます。この時、日足のレンジが数日続いているとなおよいです。出来高も合わせながら見ると、下げ止まりや大口が仕込んでいる事を読み取る事ができます。


<大陽線>

包み足や否定とも重なる部分がありますが、大陽線もやはり上昇を示唆します。ポイントは大陽線で入ると高値掴みになる可能性があります。そのまま上がることもありますが、安全に行くならそのあとを観察しましょう。3日前後押してくれて、コマや下ヒゲ、かつ大陽線の下値を割っていないとなるとアリだなと思います。


全ての足を使う時の前提条件は月足Boxそして上限・下限ライン上と考えています。基本姿勢は「それ以外は全て捨てる!」です。

勝てるようになるまでとにかく判断が付かないもの、無駄なものを捨てるを徹底しましょう。みんな勇気をもって捨てることが出来ないから、勝てないだけです。だからこそ自分はできるようになりましょう。

とにかく初心者に避けて欲しいのが、Box下限での売り、上限での買い、そしてBox真ん中での売り買いです。


移動平均線を使うなら

移動平均線を使えばより簡易的になりますし、実戦的でもあります。先ほどの買い足のロウソク足と組合せると効果が高いです。

<グランビルの法則イメージ>

Boxの下限にきて5日線の上に来たら買う、20日線の上に来たら買うでもアリです。

今回の底ねりBox後期を狙うなら、意識的には買い②や③のイメージです。高値を更新して押しが浅く、前回高値が下値になる所が買いポイントです。


底ねりのBox手法と組み合わせるとエントリーポイントのイメージはこんな感じ。

 

<グランビルの法則イメージ 底ねりBoxイメージを追記>


Step4.練習時のポイントを理解する

ここまでの前提をベースに、あとは月足の底ねりBoxにのみ注目して集中的にトレードの練習をしていきます。

練習方法としては、月足の底ねりの場所をチェックする→日足で確認するという流れです。イメージが共有できるよう具体的に書きます。

①月足チャートにチェックをする

<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 3436SUMCO月足 2011/1~2020/1>

最初に出した月足のチャートです。オレンジ線を追記しました。ピンク線と同じく、月足で下がって→底ねりして→上がっていくパターンです。

ピンクとの違いは、底ねりの期間が短いことです。早く上昇するパターンもあるということですね。このパターンも一応練習しておくといいと思います。

本番で狙うのは月足が5本並び始めるピンク線のパターンのみでいいと思いますが、底ねりのパターンを複数経験しておくことは学びになります。

②月足チャートでチェックした箇所を日足チャートで確認する

今回は一番右端のピンク線の範囲の日足を参考にして、売買を検討してみます。

 

<参考チャート:パンローリング社 チャートギャラリー 3436SUMCO日足 2019/3~2019/10>

練習では日足チャートで売買ポイントを検討します。しかし、チャート上に必ずその場面の月足を照らし合わせられるようにします。月足を見ながら日足を見る。これは常に意識します。

日足のロウソク足に対して、エントリー・決済ポイントに線を引いていきます。エントリーは月足4本目までをオレンジ線、月足5本目以降をムラサキ線としました。決済は青線で引いています。

最初はオレンジ線は本番ではやらない、という判断が良い思います。基本的に難しい所でやらないようにしてください。ムラサキ線の状況の方が大きく値が動く可能性が高いからというのはこれまでの考察通りです。オレンジ線は動かない、安定しない、という可能性が高いと考えます。

全てを取る必要はないです、高勝率ははっきり言って不要です。そんなものは何かを売るためのマーケティング側の仕掛けです(と思うようにしてますw)。僕ら兼業のスイングトレーダーが目指すのはやめましょう。少し勝てなくなった時に無駄に迷走します。本質を見逃してしまうダメなトレード脳になります

損失は出ます。だから「戦略が合致した時に利益を伸ばせる所に絞りこむ」この意識を徹底して練習しましょう。我々スイングトレーダーは損失を小さく耐えて、利益を大きくしトータルで勝ちます。

淡々と捌いて、トータルで勝つ。勝率はクソどうでもいいのです(;´・ω・)


③気づいたことを言語化して書き込んでいく。

この練習では、株価は全て見えている状態で構わないです。PC上か印刷して直接書き込んでいきます。僕の場合は手書きでやることが多いですね。オールドスタイル上等ですw

理由や気付いた事を手書きで書いていくと色んな事に気が付きます。「ああ、相場ってこうゆう流れでできていくんだな」「必ずこの工程を踏んで上がっていくんだな」とマジでわかるようになってきます。まずは最低限月足を見ただけで、日足のイメージがわくまではやっておく必要があると思います。

エントリーから手仕舞いまでの期間や値幅も落とし込んでおきましょう。本番に感じるであろう心理心情もイメージできるとなお良いです。

この場面は実際は焦ってるだろうなとか、ここはエントリーしてしまいそうだけど損切になるなとか、仕事が忙しくてイライラしているとしてもココは冷静に判断できるのかとか、この損切で資金は〇〇円ドローダウンしてしまうがメンタルは耐えれるかとか、考えることはたくさんあります。

できるだけ本番に何を不安に思うかをイメージしておきます。基本的に憶病になっておきましょう。調子に乗ることは誰でもできます、だからこそ気を付けましょう。


これだけ考えていても、おそらく練習と本番では体感する時間軸も変わってしまうので、やはり訓練が必要です。

こういった練習や訓練をやらずにYoutube見てなんとなく暗記して、楽して勝とうなんて、それは凡人には不可能です。トレードは見た目以上に甘くないです。少なくとも僕には無理でした。

でも、楽しようと努力ができない人がいっぱいいるからこそ、ちょっとまともな努力すれば一気に超えることができます。だから徹底的に練習するんです。


注意点について(2つ)

<ラインに到達して即反転は最初は狙わない>

上限・下限のラインに到達した時、すぐに反発するとは思わないようにしましょう。ラインに到達してから、じっくりロウソク足を見極めた方が無難です。

見極めようという癖が付くと、無駄なエントリーを防ぐことができます。ラインぴったりで買わないと、乗り遅れる…という風に思う気持ちはわかります。でも、遅れたら捨てたらいいんです。

遅れた場合は捨てると決められないと、トレードルール・前提条件が一生固まりません。見極められた方が基本安全です。想定済のパターンが来た時だけ、きっちり勝負を仕掛ければいいんです。それが出来るトレーダーなのかを試されています。

ラインぴったりで買おうとするのは、想定がズレて抜けてしまった時に対処が大変です。そしてなによりトレード手法はメンタルを安定させるということを第一に組んでいくべきです。

ラインに到達してから見極める事に絞り込み練習していくと値動きがわかるようになってきます。前述の買い足以外にも上昇につながるロウソク足の組合せ、上げ下げのリズム、コマやヒゲのあとの動き、どこでポジションを取れば、利益を伸ばしつつリスクを押さえられるか気付くようになります。底ねりの感覚、抜け方がわかり、自信が出てきます。

結果、本番でも不安なく買い玉を入れられるということです。


<Boxから下抜けるパターン>

底ねりのBoxから上昇せずに下抜けるというパターンもあります。底抜けするパターンです。そのパターンも練習しておきましょう。大概はBox後期になっても上昇の反発が弱い→高値更新が起きない→ボックスの高値が切り下がる→月初に一気に下抜けるという感じです。

上昇する時と同じように、下抜けする時も手順があります。その感覚は是非自分の練習で身に着けてみて下さい。自分で考えることは効果の高い練習に繋がります。


株トレードは自分で練習しないと勝てない。

練習は絶対必要です。絶対的に量を見る必要があります。僕も常にそうゆう姿勢でいようとしています。たとえ凄そうな人が情報を発信していたり、爆益だと言っていたり、手法を教わったとしても、自分で検証が完了するまでは実戦で使いません自分でわからないことは全てギャンブルだと考えています。

このトレードの世界、爆益報告は魅せ方だけなので、マジで注意しましょう。その思考をインストールすることで自分も勝てるのか?これが重要です。勝てなければ無駄です。

例えば僕は過去、スロットに熱中していました。でもスロットが100%勝てるとわかっていたからギャンブルという感覚がありませんでした。スロットがもし負けるゲームなら、興味も無かったと思います。

スロットには確率があり、使うコインの交換レートも機械が決めてくれています。ようはデータを見れば、期待値が簡単に計算で割り出せるんです。

株は確率は見えず、賭け額も裁量になります。「このサインは80%の確率で明日上昇し、この株数でエントリーすれば期待値は〇〇ですよー」と保証してくれる人はいませんよねw黄金ルールが出来上がるなら、全員金持ちなんです。

つまり自分で賭け額のルールも作る必要があり、確率は相場の状況に併せて変動します。つまり、資金管理と相場環境に合わせたポジション取りもできるよう、意識しながら練習する必要があります。

僕はこの月足での練習を約2年程の時間をかけてやりました。どうすればロット勝負に頼らず利益を取れて、大損失に巻き込まれず、メンタル面に負荷をかけず、楽に勝っていくことができるのか。自分で考えながら試行錯誤して、自分のトレードを修正していきました。

ずっとやってると、月足の底ねりの作られ方がわかります。そうなると評論家がニュースで騒ぎ立てようと、SNSで誰が何と言おうと、自分のやってきた感覚を信じようと思えます。出来高のある大型株の底ねりパターンは、昔からずっと同じです。確認すればわかります。

もちろん失敗することもあります。でも勝つ時の見返りも負けるときの損失もお金を張る時の緊張感・恐怖感も、全てイメージできているから不安になりません。

自分のトレード手法は必ずプラスに傾くとわかっていれば、まずブレなくなります。そして、少し凄そうな手法をみたところで絶対にブレませんにできるかは検証してみないとわからない。からです。

ブレずに自分の軸を持ち、自分の判断でトレードし、結果を出す。こうなれると毎日が謎に前向きになってきますw。これを目標に自分の軸を作り、目の前の練習に集中していきましょう!